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ウチの父ちゃんが作ったトマトはうめえどぉー! (2012.05.24)

なんて、真顔で言われた日にゃ、「とても敵わねぇよ」とすぐに白旗上げちゃいますね。眩しすぎて目を細めちゃいます。

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ところで、エリック・ホッファーさんという哲学者がこんなことを言っています。

《しなければならないことをしないとき、人間は、孤独を感じる。能力を十全に発揮――成長――するときにのみ、人はこの世に根をおろし、くつろぐことができる》

太陽の光を思う存分に浴びて、己の能力を十全に発揮・成長したトマトは、きちんと大地に根を下ろしています。

だからあんなに筋肉質の果肉をして輝いているのでしょう。

子供時代のボクが、かつて暮らしていた町もそんなトマトの一大生産地でした。近くには「日本名水百選」にも選ばれた湧き水も豊かな池があり、その池にはまた、いくつかの伝説が伝わっていました。

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ということが言いたいわけじゃなくて、
ボクが青山の外苑前のSHOPで店長を務めていたときの話です。

ロケーション的には、地下鉄銀座線の外苑前駅の北青山出口の階段を上がり、ベルコモンズに向かって歩いてすぐの交差点(てゆうか三叉路ですね)の角にSHOPがありました(いい場所でしょ^^)。右折すると秩父宮ラグビー場や、神宮球場や、国立競技場があります。

だからマラソンがあると、目の前をトップランナーたちが、もの凄い勢いで息遣いも荒く、あっという間に駆け抜けていきます。

実際にマラソンを生でご覧になったことがある方ならお分かりだと思いますけど、TVの画面からは想像できないくらいに、半端なく速いです。殆ど一般人の全速力で42.195kmを走り続けると想像してもらって間違いないです。

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という話でもなくて、

そういうロケーションにも関わらず、日曜日になると歩道の一角にシートを敷いて、果物やら野菜を売っている「おっさん」がいたんです(あるいは「あんちゃん」だったのかもしれません)。

で、何故か、そういう方面の人たちに昔から好かれまして(笑)、やたらとSHOPに遊びに来るわけです。時には「匿ってくれ!」なんて青い顔して来るときもありました。

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彼みたいな連中が恐れているのは、警察なんかじゃなく(そっち方面は上手に遣り過ごす術があるようでした)、暴対法施行以前の、いわゆる「地回り」関係の面々でした。

まあ、実際にそういう連中が訪ねてくることもなく済みましたけど、現実的にはあれこれあったみたいで、時に素敵な人相になって、彼が現れることもありました。顔を倍くらいに腫上がらせてです。

彼は、夜も明け切らぬうちに、栃木や群馬、あるいは山梨・長野方面に出掛け、旬の果物や野菜を直買いしては、路面で売るということを繰り返していました。

週一のビジネスで、他の六日間は、チンジャラ方面だったり、馬や自転車や小型艇の愛好会に入っているようでしたね。

決して愛すべきキャラとは言えませんでしたけど、妙に憎めない性格をしていました。明らかに「アオヤマ風」の人物ではなかったですけど、そのあたりも何故か気持ち良かったんです。

何せ、あのエリアに集う人たちは皆、「アオヤマ風」に振舞うことを、まるで自らに課しているようでしたからね。

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再び、ホッファーさんの言葉を紹介しましょう。

《礼儀の正しさはある程度の客観性と相互の妥協がなければ成り立たない》

《人間は、自分自身の嫌な点を受けいれてなんとか生きていくものである。このような、受容の償いは他人に対し寛容になること――独善の罪を浄化すること――である》

《あるムードを、あるいはたぶん感情一般を、忘れてしまうのはきわめて容易である。目で見、耳で聞き、鼻でかいだものは思い出せても、幸福、絶望、得意、失意などの感情は、それを言葉にはめこまないかぎり、思い出せない》

《他人に対する公明正大な態度の第一の要件は、自分の間違いを他人のせいにしないことである》

《自分がいったいどうなっているかを知るのは、きわめて難しい。われわれはすっかり自意識に犯されてしまっているので、自分がなぜそうするか、真の理由をはっきりとは見抜けないのである》

《われわれが口を開くのはいつも虚栄心のゆえである、とスピノザが言ったのは正しかった》

《ある感情を思い出せるのは、それが言葉に置きかえられている場合、あるいは頭の中で何らかの文章と結びつけられている場合にかぎられる》


《あるとき不可能と思われたことが別のときにはたやすく思えることがある。このことをはっきりと意識しておくべきである。このようなムードの根底的変化は、おそらく、心理過程の弱まりの徴候である》

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ホッファーさんは、労働する哲学者だったんですよね。

でも、日々、土と格闘されている農業を始めとする第一次産業に従事されている方たちの表情は、どうしてあんなに豊かで素晴らしいんでしょう?

「真っ当」って言葉が、真っ先に浮かんできます。

そっか、だから眩しかったのか。

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