デニムのオリジナル刺繍がウリです♪ リペアもね。
TOP > ファンキークラブ 日記 > JAZZ喫茶時代の春樹さん その2
『ピーター・キャット』は1977年に、千駄ヶ谷に移転しました。
そして翌年の春、仕事が終わった深夜2時間を執筆に充て、春樹さんは台所のテーブルに座ってシコシコと小説を書いていたんです。
それが『風の歌を聴け』です。その年の「群像」に応募して、新人賞を獲得されました。
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当時のファッション雑誌「ブルータス」に載った春樹さんの姿をUPしましょう。
自分の店のカウンター席に座っているところです。
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同じ頃ボクはそれほど離れていない場所(原宿は東郷神社の真ん前です)で、SHOP店員として働いていました。
春樹さんは3年後に店を他の人に譲って、専業作家として活動されるんですが、ちょうどボクの原宿時代に重なります。
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春樹さんが初期三部作をはじめとして、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』などの大作を発表されて、着々とご自身のポジションを築きつつある頃、ボクは青山・表参道にいました。
当時『GHEE(ギー)』というレゲエな(笑)カレー屋さんが近くにあったんですけど、春樹さんはその店によく安西水丸さんと一緒に行っていたようです。今もあるのかな?
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そういえば、役者の松田ケイジくん(後に、吉本ばななさん原作の『キッチン』が映画化されるときに、モデルの川原亜矢子さんと共に主演しました)が素人時代にGHEEでバイトしていて(彼がまだ10代の頃でしょうか)、しょっちゅうボクのところに遊びに来ていました。
デカくて大人っぽい顔してたから、たぶん向こうの方が年上に見えたんちゃうかな?
でも、妙に懐いてくるんですよね。ありゃ天性の「ヒトコマシ」です(笑)
とにかくナイスキャラのヤツで、大好きでした(あんなバカなことしなけりゃ、今頃は芸能界でもそこそこのポジションを占めていたんじゃないかな。それが残念です)。
所ジョージさんにも可愛がられていたんですよね、彼。その所さんもボクのお客さんでした。
でもなぜか、春樹さんに会ったことがないんですよねぇー。悔しいなぁ。